コラム

PMが悩む人材不足の解決!

パート人材やリモートワーク人材を活用した開発チームの作り方

開発チームの作り方

昨今、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、リモートワークやクラウド移行など、あらゆる業界で変革が起きています。
社会全体が新たな生活行動やデジタルシフトの拡大が予想され、IT戦略の見直しやそれを実現するための人材の開発に先手を打っていくことが重要です。

PMの皆さまにおかれましては、いくつかの課題を抱えていらっしゃる方も多いなか、今回は受注が増えたときにも慌てない「人材不足に強いチームの作り方」をテーマにお話したいと思います。

ITエンジニア不足の現状

日本では2020年には約30万人、2030年には約45万人不足すると言われているIT人材。
働き方改革やデジタルトランスフォーメーション(DX)に大きな関心が集まる中、IT人材の需要は増える一方です。ところが人材の供給は追いついていません。
IT人材需給に関する調査(概要)
出典:「IT人材需給に関する調査(概要)」(経済産業省)

新型コロナウイルスの感染拡大で、ニューノーマル(新しい生活様式)に人々の生活が変化し、リモートワークの普及、医療現場でのIT対応、行政のデジタル推進などIT変革へのニーズはますます高まっています。
そんな中、優秀な人材を採用して開発チームを作るにはどんな方法があるのでしょうか?

ITエンジニア不足を解決する4つの方法

開発チームの作り方

①社内人材の育成強化

技術の進化が早いIT業界では、「最新の技術を身につけたい」とエンジニアは考えます。
そのため、企業側が積極的に資格取得・研修費用の負担を行うことは、優秀なエンジニアの獲得につながります。
技術力アップ、資格取得を推進する環境は、エンジニアにとっても魅力が高く、開発チーム全体のモチベーションアップ、人材の定着率アップ、離職率低下につながります

また、キャリアを重ねるにつれ、エンジニアが目指す方向性にも変化が生じます。
職種転換や人材のキャリア設定の継続的な見直しを、企業側とエンジニア側が一緒に取り組む事も大切です。

②ITエンジニアのイメージアップ

ITエンジニアに対して辛い・厳しいというネガティブなイメージを持っている人もいます。
俗にいう3Kという印象が、IT技術職にはあるようです。

「3K」の定義は様々ですが、一般的に「きつい」「厳しい」「帰れない」と定義されています。
納期短縮やコスト削減される中で、期日までに製品を仕上げなければいけなかったり、システムに障害が発生すれば、帰れないこともあります。
その点がクローズアップされ、ネガティブなイメージが定着してしまったと考えられます。
しかし、現状では働き方改革の後押しもあり、働く環境は改善されている傾向にあるといえます。

これからITエンジニアを目指す人材を増やすには、残業が多く労働時間が長い、というマイナスイメージを取りのぞき、目指しやすい環境を整えることが重要です。

③オフショア開発の実施

オフショア化のメリットは、人件費の安さに加えて人材を確保しやすいことです。
東南アジアでは、IT人材の育成に力を入れている国が多く、特に、インド、中国、ベトナム、フィリピンでは、オフショアの開発拠点を構える企業が多いため、技術力のあるエンジニアが数多く在籍しています。

金融など情報の取り扱いに厳しい開発案件もありますが、セキュリティ環境の確保と、オンライン会議ツールなどを使ったコミュニケーションを活用することが、海外の優秀なエンジニアの確保につながるでしょう。
しかし、円滑に業務をすすめるためには、言葉の壁や文化の違いなどの壁を乗り越える必要があります。

④多様な人材の採用・活用

慢性的な人材不足を解消するためには、セカンドリソース人材の活用も有効です。
子育てや介護などの事情から、フルタイムや出社を伴う勤務は難しいがパートタイムやリモートワークなら仕事をしたいと考えている方がいます。

開発サポート
※出典:「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」(経済産業省)

日本マイクロソフト株式会社など、結婚・出産で一度仕事を離れた女性がまた仕事に復帰するリターンシッププログラムを提供する企業も少しずつ増えてきました。
また、人材のグローバル化も進んでいます。外国籍のIT人材の数も増えており、専門的・技術的分野の在留資格を持つ人は約33万人で、前年同期比約19%で増加しています。
出典:「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和元年 10 月末現在)(厚生労働省)

政府が主導で取り組んでいる「働き方改革」では、副業やパート人材の活用、リモートワークなどの働き方への環境の整備も検討されています。
2018年1月、厚生労働省が示したモデル就業規則では、「他の会社等の業務に従事してはいけない」という副業・兼業の禁止規定が削除されました。
2019年のランサーズの調査によると、副業をしたり複数の会社で雇用契約を結んで働く人の数は全国で約700万人を超えます。
出典:【ランサーズ】フリーランス実態調査2019年度版

2020年は、新型コロナウイルスの影響で、リモートワーク導入に踏み切る企業も増加しました。
リモートワークでも開発が進むように、セキュリティが確保された開発環境を整え、支障なくプロジェクトが進む取り組みを進めることは、エンジニアの人材確保にもつながります。

パート/リモートワーク人材活用の意義

開発チームの作り方

人材不足が深刻な今、パート人材やリモートワーク人材の活用は、問題解決に有効です。

2019年平均の役員を除く雇用者数5,660万人のうち、非正規の職員・従業員数は2,165万人と45万人増加しました。
非正規の人については男女共に「自分の都合のよい時間に働きたい」という理由で現在の雇用形態を選んだ人が最も多く、男性は前年に比べ16万人増加、女性は11万人増加しました。

また、男性の非正規の職員・従業員数は691万人、女性は1,475万人と、女性の方が割合が高くなっています。
出典:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2019年(令和元年)平均(速報)」

キャリアやスキルはあるが出産・育児や健康上の理由などで一度は離職した人達は、実務経験があり最初から教育を行う必要がないため、即戦力になります
また、フルタイムではなくパートタイムの雇用の場合は、人件費を抑えることが可能です。柔軟な働き方を認めることは人材の確保につながります。

パート/リモートワーク人材活用実践方法

では、実際の開発でどのようにパート人材やリモートワーク人材を活用すればよいのか、実践方法をご紹介します。
開発にはアジャイル開発やウォーターフォール・モデルなど様々な手法がありますが、開発現場では主に実装とテストの工程でパート人材やリモートワーク人材が活躍しています。

開発工程の内、個人情報などの顧客の重要な情報に触れる必要がない工程や、自宅からVPN(仮想私設網)で専用線に接続するなど遠隔作業が可能な工程については、リモートワーク人材の活用が可能になります。

パート/リモート人材活用により、コア社員特有のフェーズに注力できる

開発チームの作り方

業務を切り分けることで、コア社員は集中したい業務に注力することができます
要件定義や基本設計は社員で行い、詳細設計やプログラミング、テストの工程についてはフレキシブルにパート/リモート人材を活用し、空いた時間には別の案件に対応してもらうなど稼働時間の調整が可能です。

各工程のパートタイム/リモートワークでの対応可能作業(事例)

要件定義

実装すべき機能を明確にするステップが「要件定義」ですが、現状を把握し、技術上の問題点や課題を整理する事が必要です。

  • 既存システムの現状把握
  • 要件定義書の作成
  • 顧客の保守担当者やIT部門の社員や社内の営業部門・ユーザー部門とのコミュニケーション
システム設計

前段階で作成した要件定義書を踏まえて、ソフトウェア開発における全体像・仕様を検討するステップ。

  • ハードウェアやOS、データベースソフトウェアなど、動作環境の選定
  • 基本設計書の作成
  • 仕様書(設計書)の作成
プログラミング

「プログラム」を設計し、それを実際に組み上げるステップでは経験豊富なプログラマとしてパート人材/リモートワーク人材の活用が期待できます。
実例として、業界を問わずシステム開発やアプリ開発が可能です。
実績のある言語やツールの一部として、Java(JSP、Eclipse)、Python(Django)、PHP(Laravel) 、JavaScript(React)、Rubyがあります。

テスト・評価

品質を安定させるための重要なステップの「テスト・評価」ですが
テスト仕様書の作成、確認/評価/負荷の各テスト実施、バグ修正も対応が可能です。

  • テスト仕様書の作成、修正
  • コーディング後の単体テスト
  • リリーステスト、統合テスト
  • バグレポート起票
運用・保守

開発環境から実際の稼働環境へ移し、システムを実際に動かし、適宜メンテナンスをするステップですが、運用マニュアルの作成、運用テスト、システム移行、メンテナンス、システムの機能追加にも多くの実績があります。

  • 運用マニュアルの作成
  • 運用テスト
  • システム移行
  • メンテナンス、システムの機能追加

パート/リモートワーク人材の採用は弊社にお任せください

株式会社ワークプロジェクトでは、約5年前から【主婦×スキルワーカー】をターゲットとしたパート派遣を行っており、主婦採用についてのノウハウを蓄積しています。

登録者の数

2020年7月現在、弊社に登録している人は4,577名で、そのうち1,912名がIT・Web希望者となっています。

コスト面でのメリット

パート派遣の場合、必要な曜日・時間だけ人材の確保ができます。また、扶養内勤務を希望する方が多いため、社会保険料の経費が不要で保険料を最小化することができます。

導入コストもフルタイムに比べると安く、短期間のテストケースで様子を見るなどハードルを下げて試していただくことも可能です。

弊社で活躍されている人材をご紹介

Google Maps APIを利用したデモWebアプリ開発経験者

スタッフイメージID:26906
年代・性別:30代女性
住所:東京都目黒区
職種:フロントエンドエンジニア
経歴概要:
証券事業会社でトレードブッキングシステムやレポーティングシステム、インサイダー取引検知システムの開発・テスト・運用・保守に携わる(3年半)。
その後フリーランスとして、Webアプリの開発や技術翻訳者を経験する。
2013年12月からは一般消費財メーカーの情報システム部に勤務。社内営業向けシステムのプロジェクトマネジメント・ ビジネスアナリシス・業務改善・営業向けITスキルトレーニングなどに従事する(2年3ヶ月)。
また、日本とアジアのGoogle Mapsビジネスパートナー向けの技術的支援なども行った(約2年)。
現在はRPA販売・サポート事業会社で、顧客に対し製品デモやプレゼンテーション、質疑応答対応、トラブルシューティング対応などを行っている。

社内システム開発における詳細設計~テストまで経験あり

スタッフイメージID:20628
年代・性別:40代女性
住所:東京都新宿区
職種:プログラマ・社内SE
経歴概要:
旅行会社や人材サービス会社の社内システム、携帯電話の組み込みアプリケーションなどの開発において、詳細設計からプログラミング、単体テスト、結合テストまで経験(4年)。
その後、Web制作会社でコーディング、運営、営業、顧客対応など幅広く経験する(3年2ヶ月)。
UIデザイン会社では、交通会社社内システムの詳細設計、プログラミング、単体テストなどを担当(3年)。
またWeb・オープン系システムの構築などを行う会社においては、社内データ管理システムやニュースサイトのコーディング、保守業務などに従事した(約3年)。

IT系のパート・リモートワーク人材はこちら

まとめ

パート人材やリモートワーク人材を活用した開発チームの作り方についてご紹介させていただきました。
弊社では、主婦・フリーランス・マルチワーカー等スキル・経験をお持ちの人材をパートタイム(時短)でご活用頂き、働き方改革を促進したい企業様にとっての、ビジネスパートナーとして支援を行っています。

優秀な派遣スタッフなどの採用をご検討中の企業様は、ぜひ下記までお問い合わせください。
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